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第35回通常総代会開催

総代会では、決算・予算を含め昨年の取り組みと今年度の方針などすべての議案が圧倒的多数の賛成で承認されました。1年間の組合員活動をたたえ多くの表彰が行われました。発言の中から、山崎弘貴医師の心からの訴えを紹介します。

「医師・医学生確保に力を貸して!」
数年前に医療生協だよりに「医師・医学生をご紹介ください。」という記事を載せました。反応はゼロでした。ソフトな表現では危機感は伝わらないんだなと考え直して今回はストレートにお話しします。正直なところ温厚な医師を装って来ましたので、そのイメージが崩れるのは心配もありますが、まぁ仕方がないです。(笑)
まず福山医療生協に来た経緯ですが、医師3年目に3ヶ月間研修に来ました。病院の医療はあまり性に合わなかったんですが、ここで行われている医療というのは温かく人間味があるなと感じました。
ただ在宅医療というのは大変です。24時間365日の対処を1人で担えるのかとなれば無理があります。ここでは3人で分担して担っている。それならやれるだろうという打算的な気持ちもあって決心しました。
それから10年間「地域に住んで地域を診る。」ことの面白さ、一人の人を長く診ていく面白さ、そういうものを感じながら結構楽しくやらせてもらいました。
でも、来年の9月に常勤医師の退職があります。3人ならやれると思っていたのが2人になる。2人になってどうなるか…。その重大性を皆さんは恐らくあまり考えていないと思います。
僕が当然残るだろうと思っておられるかも知れませんが、正直、僕の中では今回かなり葛藤がありました。「2人で本当に支えられるのか、無理じゃないか」という気持ちもありました。でも結局最後は職員や組合員のために「2人になっても支えるしかないだろう」という結論に至りました。
だけど10年後には今度は1人になります。一人で24時間365日、これはもう無理です。だから申し訳ないですが10年後にもし1人になったら、私はここを去ると思ってください。冗談で言ってる訳じゃないんです。自分の健康や家族と過ごす時間を犠牲にするのかって考えますよ。
それに今後2人でできる限り支えると言っても、大幅な業務縮小はやむを得ません。2人でいろんなものを犠牲にして無理して頑張って、それでも役に立たないと責められたのでは報われないですよ。
最初の問いかけに戻ります。医師・医学生を皆さんご存知ないですか!ご存知ないことはないと思いますよ!ここを支えるために力を貸してください!よろしくお願いします!
城北診療所 副所長 山崎 弘貴(談)

第35回通常総代会で承認された重点課題
1)医師確保は緊急課題であり全役職員・組合員が取り組みます。
2)憲法や社会保障制度などを学び、広げ、連帯し社会保障の充実をめざします。(安心の医療、介護、生活支援を求めます。など)
3)医療福祉生協らしい地域包括ケアを具体化し取り組みます。
4)組合員が主体的に進める「地域まるごと健康づくり」の実践を広げます。(健康寿命を延ばす取り組みをします。など)
5)「いのちの章典」を実践し、職員は「医療生協人」をめざします

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